釣りバカ クロダイ日報@千葉

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これはフカセか前打ちか!?九十九里・片貝漁港③

はい、仕掛け&釣り方続編です。

竿をご用意いただいたら、次はリールですね。これも竿とバランスが取れていれば何でもOKです。ちなみに僕は10年前のダイワ10プレイソの2500LBDを使ってます。

なぜそんな古い道具を使うのか!?中古が安いから!です。こちらはタックルベリーで8,000円。うほほ。シャリ感もゴリ感もない良品でしたが、スプールにちょっと傷があったので、スプールのみいくつか買いました。こっちのほうが本体より高いという。。。あ、でも替えスプールがあれば絶対釣果に変化がありますよ。僕はどこに行くときでも1.5号ナイロン、2.5号ナイロン、1号PEを巻いたスプールを用意して、釣り場と対象魚に応じて道糸を変えています。

で、今回は2.5号ナイロンのフロートタイプ(水面に浮く糸)ですね。もうこれ一択です。テトラに潜って逃げようとする魚が相手ですから、当然糸が擦られます。なんならもっと太くてもいいかもです。なおテトラ際のフカセでサスペンド(水面下に沈む糸)は相当危険ですので、

 

慣れてない方はご注意ください。ウキから上の部分がテトラの貝等にひっかかり、魚をかける前に傷だらけになります。

 

次にご用意いただくのはウキです。棒ウキや円錐ウキ、どちらでも大丈夫ですが、この日は大型で安定感のある円錐ウキにしました。波気がありテトラの下に入り込む潜り潮、テトラから払いだす表層の潮、さらに湧き上がる潮、風、など棒ウキではアタリが取りにくいと判断したからです。

とはいえこの釣りでウキの果たす役割は、アタリをとるよりも、むしろ潮に引き込まれて潜ろうとする仕掛けのブレーキ役といえます。そのため錘はウキの負荷よりも5割、多くても8割程度に抑えておくほうが無難です。たとえば1号負荷(約4g)のウキなら、錘あるいはガン玉の総重量は3g程度に。余剰浮力がないと仕掛けが引き込み潮に持っていかれて、そのまま浮いてきません…もちろんそういうときは竿操作で引っ張ってやるんですが、最悪テトラの下にウキがひっかかってロストする危険性があります。潮に引っ張られても、ウキが水中でホバリング状態を保っている状態がベストです。

そのためウキは大型どっしりタイプでできるだけ付け餌が暴れないタイプをセレクト。

 

 

 

もちろん海の状態によっては、もっと軽い仕掛けにしたほうが良い場合もあります。底に這わせたほうがいいのか、ガン玉を段打ちして立てたほうがいいのか、そのあたりは通常のフカセと同じですね。状況で判断してください。また、根掛かりが多発する場合は素直にタナを変えるか、場所を変えるかしたほうがよさそうです。エサが魚の口に届かなくては釣れるものも釣れません!

 

でわ、実釣です!

この日のマキエはオキアミブロック3kgにマルキューさんのナンバー湾チヌⅡを1袋。この処方だとちょっと水分多めになっちゃうんですが、遠投の必要がないこと、釣行時間が短いこと、オキアミを多く入れたいことからこの選択としました。集魚力と重さ重視で作ればいいと思います。なんならオキアミ1.5kgにチヌベスト、米ぬか、海砂あたりでも十分かと…おまけで麦とコーン、チヌベスト半袋あたりを混ぜれば、、、激荒もあったほうがいいかな、、、長くなるのでやめましょうw

 

コマセを足元に20杯ほど、テトラ際にまいていきます。濁りや流れが強いとすぐに視界から消えてしまい、本当に効いてるんかいな…と気になりますが、マルキューさんを信じて撒き続けましょう。当日は5時ごろから定期的にコマセを入れて、1時間ほどは無反応でした。「さすがに濁りが強すぎるのかな、、、」と不安になります。場所を変えるか、、、仕掛けを変えるか、、、目の前に沈んでいるテトラの右側に仕掛けを流したり、左側に変えたり、少し先に落としてみたり、、、。その間、波が打ち寄せるとウキが潜るので、再度浮くのを待ち、浮いてこなかったら軽く竿をしゃくってアタリをきいてみたり、逆に払い出す潮で沖に流されたら糸を巻いてまた足元に戻します。

 

そうこうしているうちに6時を回り、曇り空のすき間から朝日が射したころでした。潜り潮に合わせてウキが沈んだな、、と思った次の瞬間、ウキの上部でたわんでいた道糸がさっと直線になり、ウキが視界から消えます。

なんかキタ!軽く合わせを入れると、テトラに潜ると思っていた糸が沖へ豪快に走り出します。意表を突かれましたが再度しっかり合わせを入れてやりとり開始です。安物の竿に全幅の信頼を寄せ、立ったりしゃがんだり、立ち位置を変えてみたりとなかなかの引きです。ようやく力尽きたのか、顔を見せてくれたのはまごうことなき銀鱗のクロダイでした。波のあるテトラ際は取り込みにやや苦労しましたが、なんとかタモ入れ成功(って入力しようとしたら性交になってさらに今焦りました///)!

 

計測値はざっくり45cmでした。その後も同サイズとカイズサイズを追釣。コマセが効いてくると、マキエを打たなくてもオキアミを流すだけで食ってきます。また、沖へ走るパターンもあれば、テトラに潜りこもうとするやつもいて、そのあたりは個体差があるようです。ためしに、付けエサをカニ、さなぎ、ねりえ、コーンとサイクルしてみたのですが、この日はオキアミだけがアタリえさでした。やはりマキエの内容に影響されるのかな。

 

正味3時間ほどで、家族が食べられる分と、近くで釣りをしていて仲良くなったお兄さん(クロダイが釣れているのを初めてみた!と喜んでくれたので^^)の分を追加して納竿としました。

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45cmを頭に5枚の釣果です。胃袋の中は貝殻の破片でいっぱいでした

釣れたクロダイは、現地で血抜きと保冷をしっかりして持ち帰ります。特に夏場の汽水域で釣れた個体は、これでもか!というくらい血抜きをして、できたら神経締めをするとベストです。

匂いに関してはしっかり洗ってから鱗をとるとかなり消えます。お刺身にする場合は塩と少量の酒で〆るか、洗いにするとおいしくいただけます。ちなみに僕は切り身をゴマ醤油に半日漬けて鯛茶漬け、そのほか皮つきの煮つけ、アラを下茹でして味噌汁、小さめのを香草焼きにして頂き、血合いと皮は細かく刻んで猫ちゃんに。ごちそうさまでした!

 

当地の釣りはやや特殊な釣りではありますが、釣果がでるのでやはり楽しいです。ただ釣りって、場所の景観や雰囲気、魚との知恵比べを楽しむ側面もあると思うので、そういう意味では房総の地磯などでの釣りとはちょっと趣が違うかなと感じています。

 

いずれにしても、お魚さんには感謝です!

最後までお読みいただきありがとうございました!