マキエは質より量だ!脱初心者プログラム①
みなさま猛暑のなか釣行ごくろう様です!
ぎらつく太陽、ぎらつくエサ取り、ぎらつく釣り人の目(あ、魚しか見てないですよ。ほんとに…)!
夏は最高です!
さて我ながら大風呂敷を広げて途方にくれてしまった標題のプログラム。
自分だって初心者に毛の生えた程度なのに何言ってるんだか、と突っ込まれそうですが、あくまーで僕の軽やかな経験と、浅はかな思考から生まれた初心者釣り論です。
熟練者の方はさらっと読み飛ばし、あるいはツッコミ大歓迎でございます。
なにせフカセ釣りの奥深さは、まさに人生のそれ並みですからね。
季節、地域、対象魚などなどによって正解がコロコロ変わるのがこの釣りです。
とはいえ最近は本当に便利な時代になりまして、ネットを探せば優れた情報が山のように転がっています。僕自身、そうやって釣りを学んできました。
素人なりに釣り具をそろえ、場所を見極め、仕掛けを組んでみました。で、釣れたか?
いいえ!
もちろんたまーに釣れることもあるんですが、浪費した労力、時間、金額の割りにはまったくあわず、おまけに8割がたはボーズです。
最近になってようやく、自分なりの気づきをもとに、なんとなく安打を打てるようになってきたといった感じですね。
一から道具選びや釣法まで解説してもいいんですが、それは他の優良なサイトにお譲りするとして、どうしても外せないキモポイントだけを優先的にご案内していこうと思います。
何より大事なマキエちゃん
手始めに「マキエ」です。フカセ釣りには欠かせないこの厄介な代物。。。
マキエさえなければもっと手軽に釣りできるんだけどなぁと思われる向きもあるかもしれませんが、じつはこれがないと釣りが成立しないくらい、フカセにとっては大事なエサなんです。下手すると付け餌より重要かもしれません。
私がフカセ釣りを始めたころ(あぁ、もう30年ほど前です)は、米ぬかに赤土、押し麦、アミエビなどを混ぜて海にぽちゃぽちゃ撒いてました。
なんとも牧歌的。釣りの師匠からは「フカセはただ魚を獲るんじゃない、エサを与えて獲るんだ」と教えられましたね。まぁ、、ただエサを撒いて終わりってことも多いんですが。ちなみに今では赤土はヘドロの原因になるということで禁止されている地域が多いです。また、マキエ自体も、実際には細かく規則が決まっています。場所によってはマキエ自体が禁止、あるいはオキアミ・アミエビ以外の添加は禁止などルールがあるようです。釣行の際にはご注意ください。
さてさて、私の手元には行きつけの釣り具屋さんでもらってきたマルキューさんの総合カタログがあります。様々なエサやマキエが解説付きで紹介されていまして、読んでるだけで楽しいです。それにしても、、、すごい量。加えてダイワさんやヒロキューさんなど他のメーカーさんからもたくさんの商品が販売されています。さすがに種類多すぎだろwと思う反面、それだけ奥が深いんですねぇ。
フカセ釣りは文字通り海中にエサをふかせる釣りです。語源は諸説あるようですが、釣りをしていて、道糸が余ってる部分を「糸ふけ」といいますよね?あの「ふけ」、つまり潮にのせてふわふわさせてる状態のことを指すと思われます。
広い海中で、小さなオキアミ一匹をただ漂わせて魚が食いつくか…?可能性はゼロではありませんが極めて低かろうということは想像できます。
そこで強烈な匂いやキラキラ見た目、濁り、エサの粒を配合した撒き餌を撒くことで魚に「ここにエサがあるよー!」とアピール。寄せたうえで鈎についてる本命の付け餌を食べてもらおうという釣りなんですね。
お金はかかるし重いしやだなーとはいうものの、なーんにもないところでひたすら金属片やゴム片を投げ続けるよりは、魚に遭遇する可能性は高いはずです。同じ場所、同じ対象魚で、フカセに掛かるけどルアーには来ないという状況はあっても、その逆はほとんどありません。また、クロダイに限って言えば最近ルアーで釣るのが流行ってますが、釣れてるエリアを見る限り、そこに住んでる魚を食べたくはないんですよねぇ…あれって磯でもくるのかなぁ…
最初は安いマキエを買いましょう
最初はどれを選んでいいか分からないと思いますが、ひとまず、最初は一番安いものを選んでください。クロダイを釣りたいときは「チヌ」「クロダイ」と書いてあるもの、メジナのときは「グレ」と書いてあります。(なお、チヌ・クロダイは同じ魚です。また、メジナ、グレ、クロも同じ魚です。地方名ですね^^)
明確に遠投が必要だと分かっているときは「遠投」と書いてあるものを選んだほうがいいですが、遠投するための杓を持ってないと意味がありません。お持ちのマキエ杓が新品で数百円~1500円くらいの場合は、マキエの遠投性能を十分に発揮できないとお考えください。
マキエを買ったらあとはオキアミですね。釣具屋さんでは必ず近くに冷凍庫が置いてあるはずです。マキエサのパッケージの裏にはオススメの配合例が記載されていますので、それに合わせた量、記載されていなければ3㎏のブロックを一つ買います。ちなみにサビキ釣りで使うアミエビとオキアミは別物です。使い方が異なりますのでご注意を。
さぁ、撒き餌とオキアミ買いましたね?はい、それで2~3時間弱は釣りができます。
「えっ?」と思われた方、残念ながらそれが真実です。先ほどの配合例、よく読んでみてください。どこにも○○時間分です、みたいな表示はないですよね??あれはあくまでメーカーが設計した撒き餌の性能を十分に引き出すための最低限の配合例であって、一日釣りを楽しむためのものではないんです。
ゆっくり8時間くらい釣りを楽しみたければ、撒き餌をもう2~3袋とできればオキアミをもう1ブロック買いましょう。あぁ懐が痛い、、、お気持ちはよく分かるんですが、釣果ゼロのほうがもっと辛くないですか?もちろん釣り場によっては少ない撒き餌で釣果が出るときもありますし、逆もしかりです。大量の撒き餌でボウズだった日には泣きたくなりますが、少なくともダメだった理由を一つ消すことができます。
つまり、フカセ釣りの釣果を左右する4大要素、場所・海況・釣り方・撒き餌のうちの一つです。
結局のところ、これらの要素を一つずつ探っていくのが釣りですよね。そしてよく見てください。場所は選び方、海況は自然の力です。人間の力でどうにかなるのは、釣り方と撒き餌しかないんですね。そこをケチっては不確定要素を増やすだけになってしまいます。
私は、どんな釣り場でもまずは足元にMサイズのカップで20杯撒きます。続いて目的のポイントにもう20杯。それで潮の流れやエサ取りの有無をなんとなく把握し、仕掛け投入前に3~5杯、投入後に3杯です。一回の流し時間が5分だとすると、1時間で12回の手返しです。杓一杯が20gだとして、1時間でおよそ1.5㎏~2㎏は使う計算です。
一般的な40cmバッカン一杯の撒き餌を撒き切るのはなかなか骨が折れますが、まずはそれに慣れるのが上達の早道だと信じます。何を選んでいいか分からないうちは、まずは格安撒き餌を大量に撒く!繰り返すうちに、へたするとその日のうちに、場所や状況に応じて何を選べばいいか分かってきます。ここはグレが多いから次は軽めにしよう、とか、深さもあって潮の流れも速いから、クロダイのいる底を攻めるには重い撒き餌がいるな、とかです。
前述の4大要素、分かれば分かるほどフカセ釣りが面白くなってきますよ!そして面白くなるほど、釣果もついてくるはずです。
別の機会に撒き餌を安くあげる方法もご紹介しますが、どうしても懐が寂しいときには用意できるだけの撒き餌を短時間で撒き切ることを目標にしてもいいと思います。半日釣ってダメなときって、一日釣ってもだいたいダメです(泣。たまに例外もありますが、それはそれまで撒き続けた結果かもしれません。
ひとまず今回はこれにて!
最後までお読みいただきありがとうございました!