釣りバカ クロダイ日報@千葉

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久しぶりの本気のグレ釣り続編…その結果は!?

ようやく結果がでました!

さて、エサを自家製のオキアミに変えて一投め。小さく付けて目立たなくさせるのがいいのか、それとも2匹掛けにしてエサの生存性を高めたほうがいいのか、、、まずは後者を選択します。

自家製スーパーハードオキアミw 硬さや色も自由自在、なによりコスパ最強です。
簡単ですので次回作り方をご紹介しますね。あっ、チモトが出ちゃってる💦

撒き餌を目前に10杯投入したのち、仕掛けを左奥へ入れ、竿を大きく煽って道糸をウキの左側へ置きます。仕掛け周りには撒き餌を打ちません。

 

ウキは撒き餌を投入したあたりへ向けてゆっくり右に流れていき、、、、

 

次の瞬間、じわ~っとウキが潜りこみます!

しかし2匹掛けでエサが大きいので、一旦間を置いて、ウキが底のほうまで沈むのをしっかり待ってから合わせを入れます。すると、まるで根掛りかと思うような重量感が伝わってきました。

間髪入れず、相手は自分に向けて一直線に走り出します。自分が隠れられる場所へ迷わず向かう落ち着いた様子から、経験豊富な大型の口太グレと予想します。竿をたててやり取りを開始すると、期待に違わず2号竿を思い切り胴まで曲げこむ強い引きです。膝を折って強烈な突っ込みに耐えつつ、じりじりとリールを巻いて竿先とウキの間合いを詰めていきます。

 

この引きは間違いなく前回逃した魚と同じものでしょう!今回こそ逃がしてなるものかとギリギリまでリールのレバーを離さず、竿の力(30年前の中古だけど!)を信じて強気にやり取りします。下手に糸を出すと、かえってハリスが岩にこすれて切れやすくなるので注意です。

それにしても岩井袋の魚はよく引きますね!

 

竿を持つ腕がぷるぷるしかけてきたところで、ようやく水面に魚体が見えてきました。ヘッドライトを点けると、なかなかの良型、すばらしい魚体です。

 

久しぶりの良型グレに、不覚にも両足が少し震えてしまいました。暴れまわる魚を慎重にスカリに入れて、しばし一服です。暴れた魚が海に飛び出しそうになって、それを捕まえようとして豪快にコけたのは内緒です…膝痛い…

時計の針は夜の6時半、釣りをはじめてから1時間ほどがたっていました。

 

今回はちょっと本気を出したので、この時点で撒き餌の残りは半分ほど。満足できる収穫はあったので、あとは少しぺースを落として続きを狙います。ところが時合が過ぎたのか後が続かず、西向きの釣り座やトの字前など場所を変えてみてもエサ取り以外の反応がありません。途中でお弁当タイムを挟み、もう一度先ほどの南向きの釣り座にもどり、納竿としました。

 

ところでみなさん、納竿の際はどんな手順で片付けますか?私は足場がよくて置き竿できる場所なら、鈎に何か適当なエサをつけて投入しベールを開けておき、その横でバッカンなどを洗います。まぁ諦めが悪いというか…貧乏性なんですね。それにバッカンを洗うときに残りの撒き餌がどばどば海中に入ることで、ちょっと魚の活性が上がったりするんです。

 

オキアミ、イソメなどの付け餌はすべて海に投げてしまったので、ベイトケースの隅に残っていた練り餌を鈎につけて投入します。続いて記念撮影…

これからの季節のグレは、釣り場での処理が大きくお味を左右しますので、しっかり血抜きして鱗を剥ぎ、エラごと内臓も抜いておきます。内臓はウツボなど他の魚の餌になるのかな、、、とは思いますが、内臓を海に捨てるとしばらくその釣り場では同種の魚が釣れなくなるという噂をきいたことがあるので、小さな袋に入れて持ち帰ります。締めた魚は急いで氷と海水を入れたクーラーボックスへ。

なお遠方の方など持ち帰りに時間がかかる場合は、鱗・内臓はそのままで、血抜きだけにとどめたほうが良いそうです。下手に腹を開くと雑菌が入ってかえって腐敗が早まることがあるとか。

 

そのあとバッカンを洗い、小物を洗い、タモを仕舞おうかな、、、、、ん?

 

なんかウキが沈んでいるような、、、でも2ヒロ半で宙に浮いた練り餌を食べる魚なんているのかな・・・?ネンブツダイかな・・・?と思ってしばらく眺めていると、すーっと沈んでいきます。「いやいや、どうせすぐ浮いてくるんだろう・・・」

 

すーーーーーっ。。。。。そしてついに海の底へ。。。

 

なんだか狐につままれたような気持ちのまま、半信半疑で竿を手に取り合わせてみると、なんとなんと!

 

めっちゃ引きます!

 

その勢いは先に釣ったグレ以上。「なんだこいつはっ!?」

ところが引きは強いくせに落ち着きがなく、右に左にと走ります。これはサメか何かのスレ掛かりかと、めいっぱいに竿を曲げて浮かせてみると、、、、

 

なんと銀鱗!やべぇ、、、乗っ込みだから釣らないとか言いつつ、、、釣って、いや、釣れてしまいました。

40センチに満たないのでカイズサイズではありますが、ずんぐりと太った立派なおチヌ様です。おなかはパンパンで肛門も赤く、間違いなく乗っ込み個体。やっぱり乗っ込みってすごい、、、と思いながら、ふと、前にもこんなことあったな、、、と思い出しました。たしかあの時も、片づけ中の練り餌&置き竿でしたね。

 

chinux.hateblo.jp

前回の記事の冒頭でも書きましたが、私は乗っ込み時期の魚を積極的に釣ろうとは思いません。もちろん魚が減っている理由は釣り人の乱獲ではなく(そんなの全体のほんの一部に過ぎないでしょう)、気候や潮流の変動、汚染などの環境の変化によるものが大きな原因だとは思います。それでも、少しでも多くの魚に卵を産んでもらって、房総のクロダイにもっと増えてほしいと思っています。

 

でも今年に入って初物となるクロダイ・・・・・・どうしよう・・・・・・・・

理性と狩猟欲が入りまじり・・・・悩みましたが・・・・・

 

食べる!

 

クロダイ様神様恵比寿様!ごめんなさい。

この一尾だけ。。。お願いします。。。

 

両手をあわせ、脳天へナイフを突き立て絶命させ、丁寧に血抜きして持ち帰りました。

 

それにしても、、、撒き餌を撒き終わってから数時間後に練り餌だけ垂らして、しかも宙釣りで掛かるということは、浅タナまで浮いてきてたんでしょうね。もしも最初からクロダイを狙っていたら、それなりに釣果が望めたことでしょう。

ちなみに乗っ込みといえばクロダイばかりがフィーチャーされて、グレ(メジナ)の産卵時期はどうなってんの?と疑問に思われる向きもあるかもしれません。

当然グレも産卵しますが、産卵時期が地域や個体によって大きく異なり、おまけに産卵が近づくとエサを食べなくなる=釣れなくなることが多いそうです。またクロダイのように雌雄転換もしません。なので一時期によく釣れる、ということにならないようです。

 

持ち帰った魚は刺身、潮汁、湯引きした皮の味噌ポン酢和えなどにして美味しく頂きました。グレは臭みもなく、歯ごたえもコリコリとして非常に美味です。醤油だけでなく、酢味噌でも絶品。クロダイは少々、磯の香が立ちますので軽く塩をして一晩寝かせてから頂きます。

潮汁は3枚におろした後の頭や骨から丁寧に血合いや鱗、ヒレの汚れを取り除き、一度下茹でしたものを流水で洗い、塩、酒、みりん、しょうがを少々入れて昆布と一緒にゆっくり煮ます。少し手間がかかりますが、こちらも絶品。クロダイの卵も一緒に入れて頂きました。

 

我ながら、矛盾にみちた言説にお恥ずかしいかぎりですが、美味しいものは美味しい。要は程度、節度の問題じゃないでしょうか。乗っ込みでもリリースすればいいじゃん、なんて声も聞こえてきそうですが、食べもしない魚を鈎にかけて逃げ惑う引きを楽しむなんて、、、それはそれでどうなんでしょうね。ある意味、食べるよりも残酷じゃないですかね?そりゃ僕だって子供のころはフナを釣ってましたけど。

結局、私たちは殺して生きてるんですから、殺しすぎないようにしたいなと思っているだけです。スーパーに並んだお肉や魚を買って食べるってことは、殺してることと変わりません。野菜だっておなじこと。同じ命です。普段がそうなんだから、せめて釣りくらいはね。。。人間にとっては遊びでも、魚にとっては命のかかったことです。私は口が裂けても「釣りはゲームだ」なんて言えません。

 

今回も、自然の恵みに本当に感謝です。

 

長文にお付き合いいただきありがとうございました!